フジテレビのアナウンサー6人が執筆した短編小説集(タイトル未定、徳間書店)が、2025年3月3日に発売されることが明らかになった。テーマは「料理」で、同局のアナウンサーが短編小説集を出版するのは初の試みとなる。
執筆者は、安宅晃樹(31)、佐々木恭子(52)、島田彩夏(50)、谷岡慎一(37)、西山喜久恵(55)、宮司愛海(33)の6名。それぞれが料理を題材に個性あふれる物語を執筆した。
宮司愛海アナは、自身初挑戦の短編小説「もやもやのロールキャベツ」を執筆。独身OLがロールキャベツを作りながら、自分の人生や悩みに向き合う一晩の物語で、「料理が人生の転機となる瞬間」を描いた。また、作中に登場するロールキャベツは実際に宮司アナがよく作る料理で、隠し味やレシピにも注目してほしいと語った。
安宅晃樹アナの「満天のハンバーグ」や、佐々木恭子アナの「カレーリレー」など、他のアナウンサーたちもそれぞれの経験や想いを込めた作品を発表。例えば、島田彩夏アナは「母からの梅干し」を通じて、自身の幼少期の記憶を描き、谷岡慎一アナは「空色のペペロンチーノ」で人間関係と料理の繋がりを探求した。
出版元の徳間書店文芸編集部の鶴田大悟氏は、「初めての執筆でありながら、全員が素晴らしい物語を仕上げてくれました。アナウンサーならではの美しい日本語が活かされています」と絶賛。執筆の裏側は、フジテレビアナウンサー公式YouTube「フジアナch.」で公開予定。
この短編小説集は、料理を通じて心温まるストーリーを届ける一冊として、発売が待ち遠しい。