元日テレ青山和弘氏、宮沢税調会長が用意していた「123万円超」の増額案を明かす 国民民主の10分交渉戦略を批判

元日本テレビ官邸キャップでジャーナリストの青山和弘氏が、12月21日放送のABC「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演し、与党税調幹部との協議で10分で席を立った国民民主党の交渉戦略について失敗を指摘した。

番組では、国民民主党の玉木雄一郎代表を招き「103万円の壁」引き上げについて特集。11日に自民、公明との3党幹事長協議で「178万円への引き上げ」を検討することで合意したが、13日の与党税調幹部との協議では、自民党の宮沢洋一税調会長が123万円を提示。これに対し、国民民主党の古川元久代表代行が「話にならない」と10分で席を立ったと報じられた。

青山氏は「玉木さんの主張は理解できるが、現実的な交渉を進める中で、今回の結果は123万円にとどまった。10分で協議を打ち切らず、交渉を続けていれば140万円程度まで引き上げられた可能性が高い」と述べ、交渉の早期終了が不利に働いたと分析した。

さらに「宮沢さんは140万円程度まで増額する案を用意していたが、10分で退出したため、その交渉の余地が失われた」と指摘。玉木氏の戦略について「178万円を目指して勝負に出たが、結果として決裂し、年明けや3月以降に議論が持ち越されるリスクを取った。しかし、少しでも前進を求めるならば交渉を続けるべきだった」と述べた。

青山氏は「他党、例えば維新や立憲が協力する可能性もある中で、交渉を打ち切るのはリスクが大きかった」と、戦略の見直しが必要だったと語った。

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