現役大学生で俳優の高野陽向(20)が、デビュー1年目にしてNHK大河ドラマ「光る君へ」に出演し、大河ドラマデビューを果たした。15日に放送された最終回(21日午後1時5分再放送)では、作中最後の天皇・後一条天皇を熱演。その堂々たる演技が話題を呼んでいる。幼少期をドイツとアメリカで過ごした帰国子女であり、日本語、ドイツ語、英語を操るトリリンガルの高野は、将来を期待される注目の若手俳優だ。
「人生で2回目のインタビュー」という高野は、「緊張します!」と初々しい姿を見せた。整った顔立ちと優しい声色が印象的で、イケメンオーラが溢れている。
高野は今年2月に放送されたNHKドラマ「正直不動産2」で俳優デビュー。同作では、主演の山下智久が演じた永瀬財地の中学時代を演じ、山下にそっくりなルックスが話題に。オーディションを勝ち抜いて役を得た高野は、「かっこいいなと思っている方なので、すごく嬉しかったです」と笑顔を見せた。
今回の「光る君へ」への出演は、「正直不動産2」での演技が評価されてのオファーだった。最終回のみの登場ながらも、威厳ある佇まいで存在感を放ち、「自分が偉くて立場があるというスタンスを意識して、余裕のある雰囲気を出せるように頑張りました」と振り返った。
高野が芸能界入りするきっかけとなったのは、高校3年生のときに友人が何気なく撮影したTikTok動画。昼食を食べる姿を撮影した動画が大バズリし、その端正なルックスが複数の事務所の目に留まった。現在所属する事務所への加入が決まり、「最初は何が起こっているのか分かりませんでした」と苦笑した。
幼少期から空手やサッカーに打ち込むアスリートだったが、「誰もが与えられるチャンスではない」と新たな挑戦を決意。現在は週4日大学に通いながら、学業と俳優業を両立。「単位も落とさず、今のところしっかりやっています。暇なのがあまり好きではないので、忙しい方が楽しいです」と充実した日々を送っている。
小学2年から5年までをドイツ、小学6年から中学1年の夏までをアメリカで過ごし、日本語、ドイツ語、英語を話すトリリンガルの高野は、今後「自分の強みを活かせるグローバルな活動をしたい」と語り、海外での活躍も視野に入れている。山下智久がハリウッドで英語を使って演技をしていることについて「ロールモデルになります」と話し、自身もハリウッド進出の夢に向けて突き進む決意を示した。
プロフィール:
高野陽向(たかの・ひなた)2004年4月29日生まれ、東京都出身。2024年2月、NHKドラマ「正直不動産2」で俳優デビュー。高校3年生のとき、友人が投稿したTikTok動画が話題となり、芸能事務所「スウィートパワー」に所属。英語、ドイツ語、日本語を話すトリリンガルで、英検1級を取得。IELTSスコアは7.5。小学4年生時に空手の型で東ドイツ大会優勝経験あり。身長176センチ。