元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が20日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、19日に98歳で死去した読売新聞グループ本社代表取締役主筆、プロ野球巨人のオーナーなどを務めた渡辺恒雄氏との思い出を語った。
渡辺氏と親交があった一茂は、「政治記者として、ジャーナリストとして社会にこれだけ影響を与えた方は他にいないと思います。愛国者であり、常に日本の未来を憂い、行動で示した方でした」と語り、深い敬意を表した。
一茂は、2004年に父・長嶋茂雄氏が脳梗塞で倒れた直後の初対面を振り返った。アテネオリンピックの監督選定を巡る騒動で、長嶋茂雄以外の監督案が浮上したことを知り、これを反対するために読売本社へ直談判に向かったという。そこで初めて渡辺氏と会い、「それはいかがなものでしょうか?絶対許せません」と訴えた。
その後、渡辺氏から「そのようなことは決してない」と電話があり、感謝の意を表した一茂は、「長嶋家が今あるのは本当に主筆のお陰です」と感謝の気持ちを述べ、渡辺氏の訃報を悼んだ。