女優・吉高由里子(36)が紫式部(役名・まひろ)役で主演を務めたNHK大河ドラマ「光る君へ」。15日に放送された最終回(第48回)「物語の先に」の後、公式サイトのインタビュー企画「君かたり」に、藤原行成役を演じたロックバンド・黒猫CHELSEAのボーカルで俳優の渡辺大知(34)が登場した。
※以下、ネタバレを含みます。
渡辺が演じた藤原行成は、藤原道長(柄本佑)より6歳年下で、道長政権下で蔵人頭(くろうどのとう)に抜擢される重要な役どころ。細やかな気配りと実務能力で道長を支え続け、欠かせない存在となる人物だ。最終回では、道長と同じ日に死去するという感動的なシーンが描かれた。
行成役を全うした渡辺は、幼少期から最期までの一生を演じ切れたことについて「一番嬉しかった」と語り、「人の一生を考え、一つの時代の中で生きた瞬間を作り上げられた」と達成感をにじませた。
約1年半にわたる撮影を振り返り、「他の仕事があっても大河ドラマの現場に戻るのが日常だったので、卒業したような感覚です。『ここで得たものを今後の役者人生に生かしてください』と言われている気分で、職業訓練学校を卒業したような感じ(笑)」と表現。長期間の撮影で得た経験を、今後の役者活動に活かしていく意欲を見せた。